要求水準を示すキーワード

RFC2119は、「同文書に従う」と宣言した文書中のキーワードが示す要求水準を、どのように解釈すべきかを定義した文書です。

  1. 「MUST」「REQUIRED」「SHALL」は、絶対必要条件を意味します。HTML4.0仕様書邦訳文中では、「必ず...」のように訳しています。
  2. 「MUST NOT」「SHALL NOT」は、絶対禁止事項を意味します。HTML4.0仕様書邦訳文中では、「...してはならない」のように訳しています。
  3. 「SHOULD」「RECOMMENDED」は、当該事項について特定の状況下では無視してもよい場合があることを意味します。ただしその事項の意図は完全に理解し、別の方法を採用する場合は慎重を期すこととされています。HTML4.0仕様書邦訳文中では「SHOULD$B!W$r!V$Y$-!W!"!VRECOMMMEND」を「推奨」のように訳しています。
  4. 「SHOULD NOT」「NOT RECOMMENDED」は、当該事項を採用しても、特定の状況下においては認められること、あるいはむしろ有益な場合があることを意味します。ただしその事項の意図は完全に理解し、その方法を採用する場合は慎重を期すこととされています。訳語は上に準じます。
  5. 「MAY」「OPTIONAL」は、まさに任意であることを意味します。当該事項を採用しても、拡張しても、省略してもまったく自由です。その事項を省略して作られたものは、その事項を採用して作られたものとの間に、(機能の制約はあったとしても)相互運用性が確保されていなければならない(MUST)し、逆もまた同様とされています。HTML4.0仕様書邦訳では、「MAY」「OPTIONAL」を、HTML文書の書き手の立場から見た場合を想定した「...の場合もあるでしょう」等のように訳しています。

RFC2119全文の対訳はhttp://www.asahi-net.or.jp/~sd5a-ucd/rfc-j/rfc-2119j.htmlをどうぞ。