何となくクトゥルー神話の神々


クトゥルー神話の神々は<旧神>と<旧支配者>の 2 群の神々が登場します。以下の神々の解説はリン・カーター著、大瀧啓祐訳「クトゥルー神話の神々」によるものです。

1.1 旧神

旧神と呼ばれる神々は宇宙の最初の種族であり、旧支配者と対立する存在です。旧神の姿はクトゥルー神話の中にはほとんど現われませんが、彼らの印を刻んだ護符は旧支配者とその眷属を封印する力を持っています。

1.2 旧支配者

クトゥルー神話の名前の由来になっているクトゥルーを始め、この神話体系に登場する異形の神々のほとんどは旧支配者と呼ばれる存在です。

旧支配者は、「古(いにしえ)のもの」、「邪悪なるもの」、「来たるべきもの」、「始原のもの」とも呼ばれ、人類の原初的な恐怖の対象と考えられています。

旧支配者は遥かな太古に地球を支配しており、旧神との戦いに破れて、現在は各地に封印されています。しかし、旧支配者の崇拝者はいつの日か旧神の封印を破り、この地球の正当な支配権を回復する、と予言されています。

旧支配者は地、水、火、風の 4 つのグループに別れており、旧神に対しては共通する敵意から結束するものの、グループの間では互いに対立しています。旧支配者の存在を知るごく少数の人々は、彼らを倒すことはできないものの、彼らの対立を利用して、封印を破ろうとする旧支配者を再度眠らせようと試みています。

分類不能の旧支配者

風の精

水の精

地の精

火の精

1.3 地球本来の神々

温厚にして慈愛深い地球本来の神々は、強壮なる使者にまもられて、南極ではなく、地球の夢の国にある、凍てつく荒野のカダスに棲む。